遠心力を利用するマルチサイクロン

空気や水に異物が混入したときに取り除くのは大変なことです。

それが小さければ小さいほど、難易度は高くなります。しかし、製造に使われる水や空気はきれいでなければ製品の品質に影響を与える恐れがあります。取り除くためにはそれなりの工夫が必要です。そのうちの一つがマルチサイクロンです。遠心力を利用して塵や汚れを分離して回収することができる装置です。ペンのように先の細い円筒がたくさん設置された大きな筒状をしています。内部にあるペン状のものがサイクロン、すなわち旋回流を発生する部分です。

遠心力が働くと比重の重いものが外側へ移動するようになります。塵や汚れは比重が重いため外側へと送られ下に落ちて行きます。残された水や空気は清浄化され排出されます。これがマルチサイクロンの原理です。このような作用を利用して数10μmの塵や汚れの除去が可能です。例えば冷却水を使っている施設などで、含有するスケールなどの異物を除去して清浄化するシステムや水産物を育てる養殖所に使われる水の濾過装置として利用されています。

気体では、焼却炉の排煙を処理するフィルターとして利用し、きれいな空気にして排出することや水分を含んだ空気を処理して、湿気のない状態にするために利用されています。マルチサイクロンならフィルターなどによる集塵とは異なり、吸引と排出を比較しても勢いがあまり変わらないことや定期的なフィルタの交換がいらないことが特徴です。

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